🌻夏の魔法がかかったような時間──女子寮生の卒寮に寄せて

この夏、私たちのフリースクールに期間限定で加わってくれた高校2年生の女子寮生が、卒寮の日を迎えました。
ほんの数週間という短い時間でしたが、彼女が寮に来てくれたことで、まるで夏の空に虹がかかったように、寮の雰囲気が一気に明るく、華やかになりました。
初めて寮に足を踏み入れた日、少し緊張した面持ちで「よろしくお願いします」と挨拶してくれた彼女。その姿が、数日後には笑顔いっぱいに変わり、寮生たちと肩を並べて笑い合う姿に変わっていったのは、まさに“寮の魔法”だったのかもしれません。
🍖川辺でのバーベキュー大会──笑い声がこだました夏の午後
ある晴れた日、みんなで川へ出かけてバーベキュー大会を開催しました。火起こしに苦戦しながらも、協力し合って炭に火がついた瞬間、みんなで拍手!焼きそば、焼きとうもろこし、そしてスイカ割り──どれもが彼女の笑顔とともに記憶に刻まれています。
スイカ割りでは、目隠しをした彼女が「右!もうちょっと左!」とみんなの声に導かれながら、見事にスイカを命中させた瞬間、歓声が川辺に響き渡りました。あの瞬間の笑顔は、スタッフ一同の宝物です。
🍕中庭でのピザ焼き大会──“自分だけのピザ”を囲んで
別の日には、中庭でピザ焼き大会を開催。生地をこねるところから始まり、トッピングは自由!彼女は「トマトたっぷりのチーズピザ」を作り、焼き上がった瞬間「めっちゃ美味しそう!」と歓声を上げていました。
みんなで自分のピザを囲みながら、「これ、意外とうまく焼けたね」「次はもっとチーズ増やそうかな」と語り合う時間は、まるで家族のような温かさに包まれていました。
🌈短いけれど、心に残る時間
彼女が寮に来てくれたことで、寮生たちの間に新しい風が吹きました。年齢や性格の違いを越えて、自然と打ち解け、時には一緒に悩み、時には一緒に笑い合う──そんな関係が築かれていったことは、私たちにとって何よりの喜びです。
卒寮式では、彼女が一人ひとりに「ありがとう」と言葉をかけてくれました。涙をこらえながら語るその姿に、スタッフも寮生も、胸がいっぱいになりました。
「ここに来て、本当に良かったです。みんなと過ごせて、すごく楽しかった。」
その言葉が、私たちにとって最高の贈り物でした。
👪保護者の皆さまへ──感謝を込めて
短い期間ではありましたが、大切なお嬢様をお預かりできたことに、心より感謝申し上げます。彼女の笑顔、優しさ、そして成長の瞬間を間近で見守ることができたことは、私たちスタッフにとってもかけがえのない経験でした。
これからも、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりに、スタッフ一同努めてまいります。今回のような“夏の魔法”が、また誰かの心に届くように──。
