スクール便り

不登校という言葉が一般的になりつつある今、その背景や原因は一人一人異なります。そのため、親としてその現状を理解しようとすることが、一層難しくなっています。今日は、その葛藤と向き合う気持ちについて語りたいと思います。

1. 不登校の現状把握の難しさ

あなたの子どもがなぜ学校に行けないのか、その理由を理解するのは簡単なことではありません。不安やストレス、友人関係のトラブル、授業についていけないなど、様々な理由が存在します。内部の葛藤を抱えた子どもたちは、自分の気持ちを上手く表現できないことが多く、親にとっては視界が狭まってしまうような感覚を味わいます。

「どうして理解できないのか」「もっと話を聞いてあげたいのに」ともどかしさを感じることも少なくありません。そんな時、親としての無力感に苛まれることもあります。

2. 自分自身の心のストレス

不登校の子どもと一緒にいることは、時に大きなストレスとなることもあります。子どもが落ち込んでいる様子やイライラしている状況は、同じ空間にいる親の心にも影響を与えます。「何を言ったら良いのか」「どうやって励ましたら良いのか」と考えるほど、言葉が出てこなくなってしまいます。

さらに、日常のリズムが崩れ、家事や仕事にも影響が出るかもしれません。時間に追われている中で、子どもに向き合う余裕が持てず、自己嫌悪に陥ることも往々にしてあります。

3. 向き合うことができない葛藤

ストレスが募っていく中で、子どもと向き合うことができなくなってしまう自分がいます。心の中で「なんとかしてあげたい」「もっと一緒にいたい」と思っているのに、それが実現できないもどかしさ。親としての役割を果たせないジレンマに悩む日々。

その結果として、心のどこかで「この状況がいつまで続くのか」との不安も募ります。どうすることもできず、子どもとの距離ができてしまうのが辛いのです。

4. 自分のための時間も大切に

このようなつらい状況にあっても、親自身の心のケアを忘れてはいけません。自分を大切にすることが、結果として子どもを支えることに繋がるからです。趣味の時間を持つこと、必要であればカウンセリングを受けること、友人や家族に相談することも重要です。

家の中で一緒にいる時間を少しでも心地よくするため、自分の時間を大切にし、自分の感情を解放することが、両方にとって良い影響を与えることになります。

5. 誰かに理解してほしい

最終的には、専門家の助けを求めるのも一つの手段です。不登校に関する専門的なサポートを受けることで、私たち親が抱えるストレスも軽減されることがあります。情報を集め、知識を深めることで、子どもと向き合うヒントを得ることができるかもしれません。

不登校の現状を理解することは簡単ではありませんが、子どもと向き合うことの難しさもきっと多くの親が感じていることです。そして、あなたは一人ではありません。無理をせず、自分自身をも大切にしながら、少しずつ進んでいくことで、明るい未来が見えてくるはずです。