スクール便り

この夏、チャレンジスクールでは全寮制ならではの深い体験学習として、地域の方々の温かなご協力のもと「農業体験イベント」を実施しました。
畑に足を踏み入れた瞬間から、子どもたちの表情は一変。土の感触、野菜の香り、汗を流す喜び——それらすべてが、彼らの心に新しい風を吹き込んでくれました。

🍅「育てる」から「味わう」へ——命の循環を体感

今回の農業体験では、ただ野菜を育てるだけではありません。
自分たちの手で植え、世話をし、収穫した野菜を使って調理し、仲間と一緒に食卓を囲む——そんな一連の流れを通じて、食育の本質を学びました。

「このトマト、僕が植えたんだよ！」
「土ってあったかいんだね」
そんな声が飛び交う中、子どもたちは自然と向き合いながら、命の尊さと自分自身の力を実感していきました。

🌾ゲーム漬けの日々から、自然の中で輝く日々へ

不登校や自宅での閉じこもり生活から一歩踏み出し、自然の中で汗を流す体験は、子どもたちにとって大きな転機となりました。
最初は戸惑いながらも、土に触れ、虫に驚き、仲間と協力する中で、少しずつ笑顔が増えていきます。

「こんなに動いたの、久しぶり」
「夜ご飯がいつもより美味しい！」
そんな言葉に、私たちスタッフも胸が熱くなりました。

🤝地域とつながる、心が育つ

この活動は、地域の方々の支えがあってこそ実現しました。
畑の指導、野菜の提供、調理のサポート——多くの方々が子どもたちの成長を願い、力を貸してくださいました。
その温もりに触れながら、子どもたちは「誰かに応援されている」という安心感を得て、自信を育んでいきます。

この農業体験は、単なるイベントではありません。
それは、子どもたちが自分自身と向き合い、仲間と協力し、自然とつながることで、心と体にエネルギーを取り戻す大切な一歩です。

保護者の皆さま、ぜひこの体験を通じて、お子さまの新たな一面に目を向けてみてください。
チャレンジスクールは、これからも「生きる力」を育む場として、子どもたちの挑戦を全力で支えてまいります。