スクール便り

秋の中庭に広がる温かな時間

秋の澄んだ空気の中、寮の中庭では寮生たちが一生懸命に清掃活動に取り組みました。落ち葉が舞い散る季節、子どもたちの小さな手が一枚一枚の葉を拾い集め、ほうきで掃き清める姿は、まるで秋の景色に溶け込むようでした。普段の自宅生活ではなかなか体験できない「みんなで協力して環境を整える」という経験を、寮生活の中で積み重ねています。

協力と自立の学び

清掃活動は単なる作業ではありません。年齢に関係なく、互いに声を掛け合い、役割を分担しながら進めるその姿には、子どもたちの「協力する力」と「自立心」が育まれていることを感じます。小さな子どもが落ち葉を集め、大きな子どもが袋を持って支える――その自然な連携は、まさに生活の中で育まれる社会性の証です。

家庭へとつながる学び

寮での生活は、ただの「居場所」ではなく、日々の小さなトレーニングの積み重ねです。清掃活動を通じて「自分の生活環境を整えることの大切さ」を体感した子どもたちは、やがて自宅に戻ったときにも自然とお手伝いができるようになります。年齢に関係なく「自分でできることを自分でやる」という姿勢を身につけることは、将来の大きな自立へとつながっていきます。

保護者の皆さまへ

子どもたちが中庭で汗を流しながら落ち葉を集める姿は、単なる清掃活動以上の意味を持っています。それは「自分の居場所を大切にする心」を育てる時間であり、「仲間と共に生きる力」を養う場でもあります。寮生活の中で培ったこの経験は、必ずご家庭でも活かされ、子どもたちの成長を支える大きな力となるでしょう。

秋の光に包まれた中庭で、子どもたちが見せてくれた真剣な眼差しと笑顔。その一つひとつが、未来へと続く確かな一歩です。私たちはこれからも、保護者の皆さまと共に、子どもたちの「自立と成長」を温かく見守り続けてまいります。