不登校がつらいと感じている方向け|親の対応と将来への不安について

不登校になると、「自分だけがつらいのではないか」「学校に行かないと将来に影響が出るのでは」と不安を抱えてしまいます。親もまた「どう接すれば良いのか」「自分の育て方が悪かったのでは」と悩みを抱えてしまいがちです。
しかし不登校の原因はさまざまであり、必ずしも本人や親の問題とは限りません。環境や人間関係、精神的なプレッシャーなど複数の要因が絡み合っていることが多いため、まずは冷静に状況を整理すべきです。本記事では、不登校のつらさを感じる理由や、親ができるサポート、相談先について詳しく解説します。
不登校がつらいと感じる背景
不登校の子どもがつらいと感じる背景には、さまざまな心理的要因が関係しています。学校に行けないために自己評価が下がり、将来への不安や周囲の目を気にしてプレッシャーを感じてしまうのもその1つです。ここでは、不登校の子どもが抱えやすい具体的な悩みについて詳しく見ていきます。
周りと比較してしまう
学校は、多くの子どもにとって生活の大部分を占める場所であり、通うことが「当たり前」と考えられています。これは不登校になってしまった子どもたちもそう考えているものです。そのため、学校に行けない状況が続くと「みんなは通えているのに自分だけが行けないなんて」と感じ、自信を失ってしまいます。
また「学校に行かない自分はダメな人間だ」と思い込むことで、自己肯定感や自尊心が低下する恐れもあります。このような気持ちが積み重なると、ますます学校へ行くことが難しくなってしまうでしょう。
将来への不安
「学校に行かないと将来どうなるか分からない」と考え込んでしまう子どもも少なくありません。社会では学歴が重視される場面が多いのは事実であるため、進学や就職への影響を考え漠然とした不安を抱えるようになります。
「このままでは何もできなくなるかもしれない」「周りの人に取り残されてしまう」と思い込み、希望を見出せずにさらに気持ちが沈んでしまいがちです。特に、不登校が長引くほど、将来への不安は大きくなりやすい傾向があります。
プレッシャー
そして不登校が続くと、日常の些細なことでも強いプレッシャーを感じるようになります。特に朝起きたとき、「今日こそは学校に行かなければいけない」と思って緊張し、行けなかったときには自分を責めてしまいがちです。
こうして日常生活の中でやりたいけれどできなかった経験が積み重なると「自分には何もできない」と思い込んでしまい、気力を失ったり人とのつながりを絶とうと考えたりしてしまう可能性もあります。このような状態が続くと孤独感が増し、「誰も自分のことを理解してくれない」「生きている意味がない」など極端な考えに陥ることもあります。
不登校の子どもは、こうした負の連鎖の中でつらい思いを抱えています。まずは親御さんがお子さんの気持ちを理解し、少しずつ不安を取り除いてあげなくてはならないでしょう。
不登校がつらいのは親のせいではない
不登校になると、親として「自分の育て方が悪かったのでは」と悩むこともあるかもしれません。しかし、必ずしも親の影響とは限りません。学校での人間関係や学習の負担、心身の不調などのさまざまな要因が関係しています。ここでは不登校の原因を詳しく見ていきます。
不登校の原因は親ではないことが多い
文部科学省主催の調査によると、不登校の児童生徒の多くが「宿題ができない」「学校の決まりのこと」など学校生活に関わるもの、「からだの不調」「気持ちの落ち込み・いらいら」「夜眠れない・朝起きられない」などの心身や生活リズムの不調が原因だと話しているようです。よって、不登校となる原因のほとんどは家庭ではなく、学校環境の影響が大きいと分かります。
(出典:文部科学省委託事業 不登校の要因分析に関する調査研究報告書・令和6年3月公表・公益社団法人 子どもの発達科学研究所・浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター)
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育て方は関係ないことが大半
不登校になってしまったお子さんを見て「厳しくしすぎた」「甘やかしすぎた」など、育て方を振り返り悩む親御さんもいらっしゃるかもしれません。しかし先程述べたように、不登校は家庭環境が直接的な原因となるよりも、むしろ学校の人間関係やストレス、精神的な負担が主な原因であるケースが多く報告されています。そのため、親御さんは育て方を間違えたと後悔する必要はありません。
自分を責めないことが大切
もし親御さんが「自分のせいだ」と思い込み、悩んでいる姿を見せてしまうと、お子さんも「自分が学校へ行かないせいで親を困らせている」と感じ、さらに精神的な負担を抱えることがあります。
だからこそ親御さんは自分を責めるのではなく、子どもに寄り添い、安心できる環境を整えてあげるにはどうしたら良いか、と考えましょう。それがお子さんの回復、そして不登校からの回復につながります。冷静に状況を見つめ、できることから一つずつ取り組んでいきましょう。
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不登校がつらいと感じているお子さんに親ができること
では「お子さんの力になりたい」と考える親御さんが、不登校のお子さんが抱えるつらさを軽減するためにできるサポートとは何でしょうか。まずできるものを具体的にご紹介します。
家を安心できる居場所にする
不登校の子どもは孤独を感じやすく、自分の気持ちをうまく説明できないことが多いです。その結果「自分の本音を話せる場所がない」「誰も自分のことを理解してくれない」と思い込み、ますます心を閉ざしてしまいます。
それを防ぐためにも、まずは家庭が「お子さんが安心できる居場所」になることが大切です。親が子どもの気持ちを否定せず「あなたはひとりじゃないよ」と伝えていけば、子どもは徐々に心を開くようになります。自分には安心できる居場所があるとお子さんが認識すれば、不安や恐れが徐々に取り除かれ、新しい一歩を踏み出す勇気につながります。
子どもの気持ちに寄り添う
不登校の子どもは「学校に行きたいけれど行けない」「みんなと同じようにしたいのにできない」と葛藤を抱えています。さらに、不登校になってしまった分を少しでも巻き戻したい、良い進学先へ進みたい、などお子さんなりのプライドをもっていることも少なくありません。
しかし、自信や気力を失っているため行動に移せない状態になっています。ですので親は早く学校へ行きなさいと焦らせるのではなく、「できる範囲で少しずつ進めば良い」「失敗しても大丈夫だよ」と伝えましょう。親御さんがきちんと受け止めてくれると分かったり、安心するような言葉をかけられたりすると、子どもも前向きな気持ちを持ちやすくなります。
不登校のつらい気持ちに対する対処法
先ほど、親御さんができるお子さんへのアプローチ方法をお話しました。しかし、不登校のお子さんはもちろん、親御さんにももちろんつらい気持ちがあるはずです。そこで、お子さんときちんと向き合うためにも、まず親御さん自身が気持ちを整理し、前向きに考えられるようになるためにどうすべきかを解説します。
一人で抱え込まない
つらい気持ちは孤独感からさらに深まることがあります。そのため、誰にも相談できずに悩み続けると「もう無理だ」と思い込んでしまいがちです。しかし、悩みを話せる相手がいるだけで、気持ちは軽くなります。親御さんだけで無理に解決しようとせず、まずは誰かと気持ちを共有してみるのがおすすめです。
周りと比較しない
「他の子は普通に学校に通っているのに、どうしてうちの子だけ……」「このままで大丈夫なのかな……」と考えてしまうと、不安が大きくなります。不登校の理由や状況は人それぞれであり、周囲と比べることに意味はありません。
焦りを感じるかもしれませんが「今は休む時期」と考え、お子さんのペースを大切にするのが大切です。他の家庭と比べるのではなく、我が子にとって最善の方法を探す意識を持ちましょう。
外部に相談をする
不登校の悩みを家族だけで解決しようとすると、親御さんの負担も大きくなってしまいます。ですのでスクールカウンセラーや不登校支援センターなどの専門家に相談してみましょう。
適切なアドバイスを得られるかもしれません。また、同じ悩みを持つ親同士の交流があると、不安を軽減する助けになります。とにかく安心して頼れる場所を見つけ、適度にサポートを受けながら進んでいくべきです。
不登校がつらいときに相談できる場所
先ほどお話しましたが、不登校の悩みは親御さんで抱え込むと解決が難しくなります。さらに、学校の先生では対応が難しい場合も多くあります。だからこそ、外部の専門機関を活用するのが大切です。それでは、不登校の子どもや親の相談に乗ってくれる場所をいくつかご紹介します。
不登校の支援センター
不登校の支援センターは、不登校の子どもとその保護者を対象に、情報提供やカウンセリングを行う機関です。
専門家が対応するため、正しい知識を得ることができ、今後の対応の選択肢が広がります。公的機関が運営している場合が多く、無料で利用できるケースもあります。まずは、近くの支援センターを探し、どのような支援が受けられるのか確認することが大切です。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、学校に所属している心理の専門家で、不登校の相談に対応しています。学校に通えない子どもが相談することもでき、心理的なサポートを受けられます。
話を聞いてもらうことで気持ちが整理され、登校の可能性を探るきっかけになることもあります。ただし、定期的な面談の機会が限られているため、より継続的な支援を求める場合は別の選択肢を検討することが必要です。
不登校の親同士の会
不登校の子どもを持つ親同士が集まり、情報交換や悩みを共有する場です。同じ立場の人と話すことで、孤独感が軽減され、不安を和らげることができます。
実際に不登校を経験した家庭の話を聞くことで、新たな視点を得られることもあります。ただし、親同士の会は精神的な支えにはなるものの、根本的な解決につながるわけではないため、他の支援と併用することが望ましいです。
不登校専門の全寮制スクール
不登校専門の全寮制スクールは、環境を変えて新たなスタートを切る最善の選択肢です。学校に通えない状況が続くと、生活リズムが乱れたり、自信を失ったりすることがありますが、全寮制のスクールでは、専門のスタッフがサポートしながら規則正しい生活を送ることができます。
学習面だけでなく、心のケアや社会性の向上にも力を入れているため、将来に向けた成長が期待できます。家庭環境を離れて新しい環境に身を置くことで、精神的にも安定しやすく、前向きな気持ちを取り戻すことができるでしょう。つらい状況を抜け出すための具体的な解決策として、全寮制スクールの活用も視野にいれておくと安心です。
不登校がつらいなら第三者に相談しよう
不登校は子どもにとって大きな悩みとなり、将来への不安や周囲との比較による自己否定感を生むことがあります。一方で、親も「育て方が悪かったのでは」と自責の念を抱きがちですが、不登校の原因は家庭環境よりも学校生活や人間関係の影響が大きいことが多いです。
親ができることは、子どもの気持ちに寄り添い、家庭を安心できる居場所にすることです。また、不登校の支援センターやスクールカウンセラーへの相談も有効ですが、最善の解決策として不登校専門の全寮制スクールの活用が推奨されます。
チャレンジスクールは、親の代わりになって子どもたちの生活を見守り、親子ともに元気を取り戻してもらうための「全寮制フリースクール」です。私たちのスクールは、不登校の子どもを持つ親に対してきちんとサポートを行います。また、お子さんには寮に入ってもらい、規則的な生活や社会性を培える、安全で安心できる環境を提供しています。まずはお気軽にご相談ください。